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 第1回 はじめての挨拶運動 

 

始まり、始まり

 

 挨拶運動といえば小学校の時にPTAがズラーっと一列に並んで

子どもたちにしきりに挨拶していた光景を思い出す。

 いっぱしの大人達が大勢で挨拶しまくる姿は

 子ども心にも異様なものに思えたが、
 今思えばあんなに爽やかで前向きな運動はないのではないか。

 というわけで大学生となった今
 はじめての挨拶運動を体験してみようとおもう。

 

 

・・・。

 

 朝一番の空模様は僕の心境とシンクロして曇り空である。
 この日とても幸せな夢を見ていたため
 朝起きたときのテンションの下がりようといったらもう・・・
 だが、こんな時こそ挨拶をして元気を出さないといけないな
 と若干開き直りつつ足早に挨拶現場へ向かう。

 

 


由緒正しき赤門 

 

場所は赤門、時は8時20分。
 総合プロデューサーののK氏と落ち合い挨拶運動のための準備にとりかかる。

 

 『秋の挨拶運動実施中!』


 これは今回K氏が僕のために特別に作ってくれた挨拶運動用たすきである。
 スポーツ、食欲、読書、なんにでもかこつけられる秋は偉大である。

 

自分との戦い

 

そんなこんなでいよいよ始まった挨拶運動
お気づきの方もいると思うが今回の挨拶運動は1人で行っている。
チキンハートな僕は、もともと運動って大勢でやるもんじゃなかったっけ、
なんでこんなこと1人でやってるんだ、意味がわからない、
とかいろいろ心の中で葛藤していたのだが
それが思わず左手に顕著にあらわれてしまった恥ずかしい瞬間である。

 

まあ、みんな気持ちは分かってくれると思う。

 

    

                来るぞー!                       悲しい現実


やはり1人では人の心を動かすことは出来ないのか、
それとも僕がただ痛いと思われているだけなのか
柳沢ばりの華麗なスルーを何度もお見舞いされる。
少し心が寂しくなるが、決してこの人たちに罪はない。
僕があなたたちであっても確実にこんな変人には挨拶しない。

 

URYYYYYYYYY!

 

赤門前で挨拶すること20分、
だんだんマンネリ化してきたため場所を変える事にしたが、
授業が始まってしまったため人がいない。
ここで寂しいと思ってしまった僕は、
もう挨拶運動の虜になっていたのかもしれない。

 

背中の「おはようございます!」という元気な文字が
よりいっそう僕の悲壮感を煽り立てている。

 

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別に挨拶運動を学内にこだわる必要はない、
大学に人がいなければ学外に行けばいーじゃない。

というわけでコンビニに来たが、
正直いうとお腹がすいただけだ。
腹が減っては戦はできぬ。

 

  

            とにかく人がいない                       女神登場

最後の場所に選んだのは
教育学部棟と文法棟に臨する文系通りである。
今まで気持ちのよい挨拶は何回かあったが、
それを伝えることのできる写真がまだとれていなかったため
多少のあせりを感じていた。

 

しかし、K氏のハイレベルなカメラスキルと
奇跡の通行人によって
すんばらしい挨拶ショットを撮る事が出来た。

 

  

             受け継がれる思い                    警備員さんと私

奇跡はまだまだ続く
大学生なのにも関わらず、朝っぱらから大学内をふらふらと挨拶してまわっている変人と、
自転車で大学を見回りしているいかにもまじめそうな警備員さんの距離を
こんなにも近づけるのである。
挨拶の力は凄い
今日始めて挨拶運動をしてよかったと感じた、挨拶万歳。

 

お疲れ様でした

 

心に傷を負いながらも土壇場でオチを確保でき無事終了した挨拶運動
当初は変な目で見られたり、
こそこそ何か言われたりするのかと予想していたのだが
実際やってみて分かったことは
見てくれさえしない人が多数いたことである
パソコンや携帯が広まって
人と人との直接の関わりが希薄になってきているという
現代の危機をを肌にひしひしと感じた。


実は今回の挨拶運動は調査もかねていたのだが、
挨拶をしてくれた人は結果として全体の5%であった。
だいたい100人くらい挨拶をして反応をしめしてくれたのが25人、
声に出して挨拶をしてくれたのが5人である。
人数的には決して多いとはいえない、むしろ少ないが
見ず知らずの怪しい人間の挨拶に
5人も気持ちの良い挨拶を返してくれたことは純粋に嬉しかった。

 

これからも挨拶というものを大事にしていこうと思う。